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白玉の湯 泉慶

新潟県新発田市、月岡温泉にある「白玉の湯 泉慶(せんけい)」。

現在は全104室を擁する温泉旅館ですが、その歴史をたどると、1967年(昭和42年)にわずか8室から始まった小さな旅館へと行き着きます。

現在の姉妹館「白玉の湯 華鳳」や「別邸 越の里」へと続く、ホテル泉慶グループの原点となった宿です。

泉慶を特徴づけるもののひとつが、自家源泉「白玉の湯」です。

1996年(平成8年)に独自に採掘された源泉で、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。エメラルドグリーンに見える硫黄型の温泉として紹介されています。

館内には、2つの大浴場「月鏡」と「花鏡」が設けられています。

なかでも「月鏡」は、泉慶公式サイトで日本海側随一の広さを誇る大浴場として紹介されており、露天風呂では自家源泉「白玉の湯」を楽しむことができます。

客室も、温泉旅館らしい和室からベッドを備えた客室、露天風呂付き客室、プレミアムスイートルームまで、さまざまなタイプが用意されています。

しかし、現在の泉慶の規模だけを見ていると、この宿がどのように現在の姿になったのかまでは分かりません。

泉慶が開業した1967年、建物は木造2階建て。客室8室と中広間1室からのスタートでした。

その後、客室や宴会場、大浴場などの増築・改築を繰り返しながら規模を拡大。

そして、その歩みの先には、1997年(平成9年)に開業した姉妹館「白玉の湯 華鳳」の誕生があります。

現在では大きな温泉旅館となった泉慶も、最初から現在の姿だったわけではありません。

この記事では、わずか8室から始まった泉慶の歴史をたどりながら、自家源泉「白玉の湯」、大浴場、客室、料理、館内施設など、現在の泉慶の姿まで順番に紹介していきます。

月岡温泉を代表する宿のひとつが、どのように始まり、どのように現在の姿へと成長してきたのか。

「白玉の湯 泉慶とは、どんな宿なのか」を、その歴史と現在の両方から見ていきます。

目次

泉慶の歴史|1967年、客室8室から始まった旅館

現在では全104室を擁する白玉の湯 泉慶ですが、その始まりは決して大きな旅館ではありませんでした。

開業したのは1967年(昭和42年)10月。

当時は木造2階建て、客室8室と中広間1室から始まった小さな旅館でした。

創業したのは橋本キヨさんです。

40歳を過ぎてから旅館経営を始め、のちに「越後の三女傑」の一人と呼ばれることになる人物でした。

その後、月岡温泉は高度経済成長に加え、上越新幹線や関越自動車道など交通網の整備も追い風となり、観光地として大きく発展していきます。

飯田美紀子さんによれば、全盛期には観光バスが1日に15〜20台訪れるほどの賑わいを見せていたといいます。

そうした時代のなかで、泉慶も増築と改築を重ねていきました。

開業からわずか2年後の1969年6月には客室3室を増築。

翌1970年11月には客室4室と100畳の大広間を増築し、1975年には弥生亭3階建てが完成。1976年にはさらに客室7室が増築されました。

1981年には大宴会場「鳳凰」や客室11室などを建設し、収容人数は240人に。

1984年には大浴場や中宴会場、コンベンションホール「万葉」、貴賓室・特別室などが加わり、収容人数は450人へと拡大します。

1988年には玄関やロビー、料亭、宴会場、コンベンションホールなどが整備され、収容人数は700人に達しました。

1990年10月にはさらに客室12室を増築し、収容人数は760人に。

1992年には最大1,500人を収容する「王朝」などが増築され、その後の改築を経て、収容800人という規模へと成長していきました。

わずか8室から始まった旅館が、約25年の間に800人を収容できる旅館へと姿を変えていったことになります。

温泉施設も拡充されていきます。

1994年8月には大浴場「月鏡」を増改築し、当時「桂林の湯」と呼ばれた露天風呂を新設。

翌1995年8月には「花鏡」と露天風呂も増築されました。

そして1996年(平成8年)、泉慶にとって大きな節目となる出来事が重なります。

この年、自家源泉「白玉の湯」が独自に採掘されました。

同じ1996年4月には、新館「華鳳」の建設も始まります。

翌1997年(平成9年)10月、「白玉の湯 華鳳」が開業しました。

なお、自家源泉「白玉の湯」の採掘と華鳳の着工は同じ1996年ですが、両者を直接結びつける公式な記述は確認できていません。

客室8室と中広間1室から始まり、約30年にわたって増築と改築を重ねてきた泉慶。

現在の泉慶だけでなく、その歩みの先に誕生した華鳳までたどっていくと、現在のホテル泉慶グループへと続く原点が、この小さな旅館にあったことが見えてきます。

自家源泉「白玉の湯」

泉慶を語るうえで欠かせない存在が、自家源泉「白玉の湯」です。

白玉の湯は、1996年(平成8年)に独自に採掘された自家源泉です。

泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」。低張性・弱アルカリ性の高温泉に分類されています。

源泉温度は43.8℃、湧出量は毎分234リットルです。

白玉の湯の大きな特徴が、豊富に含まれる硫黄成分です。

硫黄泉には、エメラルドグリーンに見える「硫黄型」と、乳白色に見える「硫化水素型」があり、白玉の湯は前者の硫黄型に分類されます。

泉慶公式サイトでは、白玉の湯の硫黄含有量を164.8mg/kgと紹介しており、温泉分析表の数値上、同じ硫黄型では国内随一の温泉としています。

また、白玉の湯は美しいエメラルドグリーンに見える湯色も特徴です。

月岡温泉は硫黄泉で知られる温泉地ですが、そのなかでも泉慶では、自ら掘り当てた自家源泉「白玉の湯」を楽しむことができます。

この自家源泉が使用されているのが、大浴場「月鏡」と「花鏡」に設けられた露天風呂です。

一方、広い内湯には白湯が使用されています。

そのため、自家源泉「白玉の湯」を目的に泉慶を訪れる場合は、露天風呂で楽しむことになります。

さらに、泉慶には自家源泉を使用した貸切露天風呂も用意されています。

1996年に独自に採掘され、その後、泉慶を象徴する温泉となった「白玉の湯」。

現在では姉妹館「白玉の湯 華鳳」とともに、その名が宿の名称にも掲げられています。

2つの大浴場「月鏡」と「花鏡」

泉慶には、それぞれ趣の異なる2つの大浴場「月鏡」と「花鏡」があります。

1階にあるのが、大浴場「月鏡」です。

広々とした内湯と露天風呂が設けられており、泉慶公式サイトでは「日本海側随一の広さを誇る大浴場」として紹介されています。

露天風呂では、自家源泉「白玉の湯」を楽しむことができます。

岩を配した開放感のある露天風呂で、エメラルドグリーンに見える硫黄泉に浸かりながら、屋外の景色を眺めることができます。

月鏡にはサウナも設けられています。

最大15名が利用できる広さがあり、オートロウリュを備えています。

もうひとつが、2階にある大浴場「花鏡」です。

花鏡は、大きな窓から光が差し込む開放的な内湯が特徴です。

露天風呂には岩露天風呂のほか寝湯も設けられており、月鏡とは異なる雰囲気の中で入浴を楽しむことができます。

花鏡にもサウナがあり、最大10名が利用できます。外気浴ができるスペースも用意されています。

ここで知っておきたいのが、泉慶で自家源泉「白玉の湯」が使用されている場所です。

月鏡・花鏡ともに、自家源泉が使用されているのは露天風呂で、内湯には白湯が使用されています。

そのため、泉慶の自家源泉を目的に入浴する場合は、露天風呂を利用することになります。

さらに泉慶には、周囲を気にせず温泉を楽しめる貸切露天風呂「桜の湯」と「椿の湯」も用意されています。

こちらにも自家源泉「白玉の湯」が使用されています。

大きな浴場でゆっくり過ごすのか、露天風呂で自家源泉を楽しむのか、貸切露天風呂で家族や夫婦だけの時間を過ごすのか。

2つの大浴場と貸切露天風呂が用意されていることも、泉慶で温泉を楽しむ魅力のひとつです。

和室から露天風呂付き客室まで揃う泉慶の客室

泉慶には、温泉旅館らしい和室をはじめ、ベッドを備えた客室、露天風呂付き客室、プレミアムスイートルームなど、さまざまなタイプの客室が用意されています。

基本となるのが、畳の上でゆっくりと過ごせる和室です。

12.5畳の和室をはじめ、さらに広い15.5畳の和室もあり、家族やグループなど宿泊する人数に合わせて選ぶことができます。

15.5畳の和室には、客室専用のひのき風呂を備えたタイプも用意されています。

畳の空間で過ごしながら、眠るときはベッドを利用したい人には、和室とツインベッドを組み合わせた客室もあります。

一方、シンプルにベッドで過ごしたい場合には、洋室のツインルームも用意されています。

さらに泉慶には、客室で過ごす時間をより重視したい人に向けて、専用の露天風呂を備えた客室があります。

和室に露天風呂を備えたタイプのほか、和室とツインベッドを組み合わせた和洋室、露天風呂とテラスを備えた和モダンタイプなど、複数の客室から選ぶことができます。

より特別な滞在を楽しみたい人には、日本の美を取り入れたプレミアムスイートルームも用意されています。

ここで、露天風呂付き客室を選ぶ際に知っておきたい点があります。

客室に設けられている露天風呂のお湯は、自家源泉「白玉の湯」ではなく沸かし湯です。

そのため、自家源泉「白玉の湯」を楽しみたい場合は、大浴場の露天風呂や貸切露天風呂を利用することになります。

昔ながらの和室で温泉旅館らしく過ごすのか。

ベッドを備えた客室でゆっくり休むのか。

あるいは露天風呂付き客室やスイートルームを選び、部屋で過ごす時間そのものを楽しむのか。

泉慶では、宿泊する人数や旅の目的、滞在中の過ごし方に合わせて客室を選ぶことができます。

新潟の旬を味わう泉慶の料理

温泉や客室とともに、泉慶での滞在を楽しむ大きな要素となるのが料理です。

泉慶では、新潟の風土が育んだ食材を取り入れ、季節ごとの味わいを大切にした料理を提供しています。現在は、伝統的な日本料理を大切にしながら新しい感覚も取り入れた創作会席を楽しむことができます。

夕食を楽しめる場所のひとつが、越後料亭「旬熹楽」です。

オープンキッチンを備えた料亭で、個室、掘りごたつ席、イス・テーブル席、ダイニング席が用意されています。

もうひとつが、越後ダイニング「季(MINORI)」です。

大きな窓の向こうに庭園が広がり、四季によって変化する景色を眺めながら食事を楽しめる空間となっています。

夕食の内容は季節や宿泊プランによって異なります。

料理だけでなく、食事をする空間や庭園の風景まで含めて楽しめることも、泉慶の食事の特徴です。

そして、翌朝に楽しめるのが約40種類の和洋折衷バイキングです。

新潟の新鮮な野菜を使ったサラダバー、炊きたてのご飯、温かい味噌汁などが並び、料理人が目の前で仕上げる出汁巻きも用意されています。

なかでも泉慶の朝食を特徴づけているのが「お餅コーナー」です。

これは「元気に出発してもらいたい」という女将の発想から始まったもので、毎日行われています。

使用されているのは、新潟産の「こがねもち米」。

あんこ、きな粉、おろしなど、好みの味でつきたてのお餅を楽しむことができます。

さらに、ご飯と一緒に味わえる泉慶オリジナルの味噌も用意されています。

新潟沖で獲れた南蛮エビを使用した「南蛮海老みそ」、のどぐろを越後味噌に漬け込んだ「のどぐろ味噌」、越後もち豚を越後味噌で煮込んだ「越後豚みそ」の3種類です。

夕食では新潟の旬の食材を取り入れた料理をゆっくり味わい、翌朝は約40種類の料理と新潟産こがねもち米のお餅を楽しむ。

温泉だけではなく、新潟の食を夕食から翌朝まで楽しめることも、泉慶で過ごす時間を形づくる大切な要素となっています。

館内でゆっくり過ごせる泉慶の施設

泉慶は、温泉や客室、料理だけでなく、宿に到着してから館内で過ごすための施設も充実しています。

館内に入ると、まず広々としたロビーとラウンジがあります。

ロビーの窓からは庭園の緑や池を泳ぐ錦鯉を眺めることができ、ラウンジではコーヒーなどのドリンクを楽しみながら、ゆっくりと過ごすことができます。

館内にはお土産処もあり、泉慶のオリジナル商品をはじめ、新潟の名産品などが並んでいます。

温泉饅頭や笹団子といった新潟らしいお土産のほか、「からし舞茸」や「和風ぴーかんなっつ」なども販売されています。

温泉で体を温めたあと、さらにゆっくり過ごしたい人には、アロマサロンやマッサージも用意されています。

アロマエステや全身指圧マッサージ、足つぼマッサージなどがあり、客室で受けられる指圧マッサージもあります。

泉慶の館内で特徴的なのが、本格的なダンスホール「飛天」です。

温泉旅館の中にダンスを楽しめる空間が設けられており、宿泊だけでなく日帰りでも利用できます。

また、館内には新潟県出身の画家による作品をはじめ、漆芸パネル、掛軸、ブロンズ像など、さまざまな美術品が展示されています。

温泉や食事だけではなく、館内を歩きながらこうした作品を見ることができるのも泉慶の特徴です。

さらに泉慶の宿泊者は、姉妹館「白玉の湯 華鳳」にある屋内温水プールを利用することもできます。

プールには20メートル・3コースの大人用プールのほか、深さ60センチの子ども用プールやジャグジーなどが設けられています。利用料金や利用時間などは変更される場合があるため、利用する場合は事前に最新情報を確認しておくと安心です。

館内だけで過ごすのはもちろん、姉妹館の施設も利用しながら滞在を楽しめる泉慶。

温泉に入り、ラウンジで庭園を眺め、お土産を選んだり、マッサージで体を休めたりする。

泉慶では、温泉と食事だけでなく、宿に滞在している時間そのものをゆっくり楽しめる環境が整えられています。

宿泊前に知っておきたいアクセス・駐車場などの実用情報

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