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月岡温泉 広瀬館 ひてんの音

新潟県新発田市、月岡温泉。

大型の旅館やホテルが建ち並ぶ温泉街に、全12室の小さな宿があります。

「広瀬館 ひてんの音」。

創業は大正12年(1923年)。100年以上にわたり、月岡温泉で宿を営んできた老舗旅館です。

広瀬館が大切にしているのは、公式サイトにも記されている「小さい宿だからこそ出来るおもてなし」

全12室の客室はそれぞれに異なる趣があり、女将自らが季節の生け花を飾ります。

料理は五代目の館主が地元産の素材を厳選し、月替わりの会席料理として提供しています。

そして、月岡温泉ならではの硫黄泉も、この宿の大きな魅力です。

館内には男女別の大浴場のほか、檜の湯船を備えた貸切露天風呂「ひてんの音」と、貸切室内風呂「天く多里(てんくだり)」が用意され、エメラルドグリーンに見える月岡の湯を楽しむことができます。

大正時代から続く歴史と、全12室という小さな宿だからこそできるおもてなし。

この記事では「広瀬館 ひてんの音」が歩んできた歴史をたどりながら、客室、温泉、料理、館内施設、アクセスまで詳しく紹介します。

目次

広瀬館の歴史|ハワイから始まった、100年を超える宿の物語

広瀬館の創業は、大正12年(1923年)。

現在まで100年以上続く宿ですが、その始まりをたどると、月岡温泉から遠く離れたハワイへとつながります。

広瀬館の公式サイトには、初代・広吉氏と妻・イノ氏にまつわる、家族に伝えられてきた創業のエピソードが紹介されています。

広吉氏を追い、一人でハワイへ

大正時代、日本で出会った広吉氏とイノ氏。

その後、広吉氏は一人でハワイへ渡ります。

日本に残されたイノ氏は、離れて暮らす広吉氏を思い、やがて自らも船に乗ってハワイへ向かいました。

今のように飛行機で簡単に海外へ行ける時代ではありません。

イノ氏は一人で海を渡り、広吉氏を探しに行ったのです。

そして、ようやく再会した広吉氏は、ハワイ・マウイで「広瀬川」という四股名を名乗り、相撲を取っていたと伝えられています。

ハワイから故郷・新潟へ

再会を果たした二人は、ハワイでともに時間を過ごします。

その後、故郷である新潟へ戻り、月岡温泉で宿を開きました。

それが、現在の「広瀬館」の始まりです。

公式サイトでは、この物語を、幼い頃にイノ氏から何度も聞かされていた「広瀬館のはじまりのお話」として紹介しています。

一枚の古いモノクロ写真とともに残されている、広瀬館の家族の記憶です。

月岡温泉の初期から続く宿

月岡温泉の始まりは、大正4年(1915年)。

石油を求めて掘削していたところ温泉が湧き出したことから、その歴史が始まりました。

広瀬館が創業したのは、それから8年後の大正12年(1923年)です。

つまり広瀬館は、月岡温泉が誕生して間もない時代から、この地で宿を営んできたことになります。

初代・広吉氏とイノ氏から始まり、現在は五代目の館主へ。

ハワイから故郷の新潟へ戻った二人が始めた小さな宿は、100年以上の時を経た現在も、月岡温泉で宿泊客を迎え続けています。

広瀬館の客室|全12室、それぞれに異なる趣

広瀬館の客室は、すべて合わせて12室。

10畳から15畳の和室を中心に、一部にはベッドルームを備えた客室も用意されています。

公式サイトでは、全12室について「それぞれが異なった趣のある佇まい」と紹介されています。

そして、客室で宿泊客を迎えるのが、季節の生け花です。

花は女将自らが生けており、季節に合わせて客室を彩ります。

全12室という規模だからこそ、一室一室に花を生けて宿泊客を迎える。

公式サイトが掲げる「小さい宿だからこそ出来るおもてなし」は、こうした客室にも表れています。

和室を中心に、一部にはベッドルームも

客室の広さは10畳から15畳。

基本となる寝具は敷布団ですが、一部の客室にはベッドルームも用意されています。

客室にはウォシュレットトイレや洗面台、テレビ、冷蔵庫、ドライヤーなどを備え、全室で無料Wi-Fiを利用できます。

また、一部の客室には浴室もあります。

なお、客室の指定は受け付けていないため、宿泊する部屋は当日の案内となります。

12室それぞれの空間で過ごす

公式サイトでは、客室の一例として「王将の間」も紹介されています。

ただし、すべての客室について個別の名称や設備が掲載されているわけではありません。

そのため、広瀬館の客室は特定の部屋を選んで宿泊するというより、それぞれに異なる趣を持つ12室の中で過ごすのが特徴です。

100年以上の歴史を持ちながら、客室は全12室。

一室一室に季節の花を生けて宿泊客を迎える姿にも、広瀬館が大切にしてきた小さな宿ならではのおもてなしを見ることができます。

広瀬館の温泉|エメラルドグリーンに輝く月岡の硫黄泉

広瀬館で楽しめるのは、月岡温泉を代表する硫黄泉です。

宿のすぐ隣には源泉井戸があり、公式サイトでは源泉温度51℃、pH値7.5の弱アルカリ性、泉質を「食塩含有硫化水素泉」と紹介しています。

湯は浅い緑色を帯び、硫黄の香りが強いのが特徴。

さらに公式サイトでは、硫黄の含有量について「日本で3番目ぐらいに多い」と紹介され、十円玉を湯に入れると数分で変色するほどだと説明されています。

そんな月岡の湯を、広瀬館では男女別の大浴場と2つの貸切風呂で楽しむことができます。

貸切露天風呂「ひてんの音」|檜の湯船で楽しむ月岡の湯

宿の名前にもなっている貸切露天風呂が「ひてんの音(ね)」です。

檜の湯船は大人3名ほどが入れる大きさ。

月岡温泉のエメラルドグリーンに見える湯を、貸切の空間で楽しむことができます。

さらに湯上がり処には広いリビングが設けられ、モダンなインテリアが配置されています。

湯船だけでなく、湯上がり後までプライベートな空間でゆっくり過ごせる貸切露天風呂です。

貸切室内風呂「天く多里」|蔵をイメージした空間

もうひとつが、貸切室内風呂「天く多里(てんくだり)」です。

「蔵」をイメージした趣のある扉の先に、プライベートな入浴空間が設けられています。

露天風呂で開放感を味わえる「ひてんの音」と、室内で落ち着いて湯を楽しめる「天く多里」。

雰囲気の異なる2つの貸切風呂から選べるのも、広瀬館の温泉の特徴です。

貸切風呂の利用時間は7:00〜23:00。

1組につき1か所を1回40分、無料で利用でき、事前予約にも対応しています。

大浴場|24時間楽しめる天然温泉

館内には男女別の大浴場もあります。

大浴場は24時間入浴可能です。

時間を気にせず、月岡温泉特有の硫黄の香りと、エメラルドグリーンに見える湯を楽しむことができます。

貸切風呂とはまた違い、滞在中に好きな時間に温泉へ入れるのも魅力です。

冬季は加温、それでも源泉100%

広瀬館の公式サイトでは、冬期間は加温するものの、源泉100%の湯と紹介されています。

泉質は「食塩含有硫化水素泉」で、pH値は7.5の弱アルカリ性。

公式サイトでは、神経痛、冷え性、五十肩、リューマチ、婦人病などが適応症として紹介されています。

大正12年(1923年)の創業から100年以上。

広瀬館では現在も、月岡温泉の湯を大浴場だけでなく、2つの貸切風呂でも楽しむことができます。

全12室の小さな宿で、周囲を気にせず貸切で硫黄泉に浸かる。

広瀬館が掲げる「小さい宿だからこそ出来るおもてなし」を、温泉でも感じられるつくりになっています。

広瀬館の料理|五代目館主が手がける月替わりの会席料理

広瀬館の料理を手がけるのは、五代目の館主です。

地元産の素材を厳選し、季節感を大切にした会席料理を月替わりの献立で提供しています。

料理で大切にしているのが、「温かい料理は温かいうちに」という考え方。

あらかじめ大量に料理を用意するのではなく、小さな宿だからこそできる形で、出来たての料理を宿泊客へ届けています。

料理そのものだけでなく、器や盛り付けにも心を配り、季節を目でも楽しめるよう工夫されています。

全12室という広瀬館の規模は、客室や貸切風呂だけでなく、料理のおもてなしにもつながっています。

夕食|季節の食材を味わう会席料理

夕食は、季節の食材を取り入れた会席料理です。

献立は月替わりとなっているため、その時季に合わせた料理を楽しむことができます。

公式サイトでは「自慢の逸品料理」として料理の数々が紹介されていますが、決まった料理を一年を通して提供するのではなく、季節に合わせて献立が変わるのが広瀬館の特徴です。

地元産の素材を厳選し、手間を惜しまず一品ずつ仕上げる。

そして、出来上がった料理を最もおいしいタイミングで提供する。

ここにも、広瀬館が掲げる「小さい宿だからこそ出来るおもてなし」が表れています。

2名なら夕食・朝食ともに基本は部屋食

広瀬館では、2名で宿泊する場合、夕食・朝食ともに基本的に部屋で提供されます。

食事のために会場へ移動することなく、宿泊している客室でゆっくり料理を味わえるのも、小さな宿ならではの過ごし方です。

一方、グループで宿泊する場合は、全員で一緒に食事ができるよう食事処が用意されます。

その場合も、ほかの宿泊客と一緒になるのではなく、グループごとの食事となります。

アレルギーや苦手な食材にもできる限り対応

食物アレルギーや苦手な食べ物については、予約時に伝えることで、できる限り対応すると公式サイトで案内されています。

季節の食材を使った月替わりの会席料理。

出来たてを味わうための提供方法。

そして、2名なら夕食だけでなく朝食まで基本的に部屋で楽しめること。

大きな食事会場で一斉に料理を提供するのとは異なる、全12室の広瀬館だからこそできる食事の時間があります。

「小さい宿だからこそ出来るおもてなし」という広瀬館の考え方が、特によく表れているのが料理なのかもしれません。

広瀬館の館内施設|季節のしつらえを大切にした空間

大正12年(1923年)創業の広瀬館。

館内は、長い歴史を持つ老舗旅館らしい和の佇まいを残しながら、宿泊客がゆっくりと過ごせる空間が整えられています。

広瀬館が館内づくりで大切にしているのが、季節感です。

玄関やロビーには生け花や季節に合わせた装飾が施され、その内容にも変化を持たせています。

客室で女将自らが季節の花を生けているように、館内でも四季を感じられる空間づくりが続けられています。

ロビー|生け花と鯉を眺めながら過ごす

館内のロビーには、四季折々のしつらえや生け花が飾られています。

さらに、ロビーからは庭園を泳ぐ鯉を眺めることができます。

温泉や食事だけでなく、館内で過ごす時間にも季節を感じられるようにしているのが広瀬館の特徴です。

宴会場や売店なども用意

館内には売店コーナーのほか、大宴会場「末広」、会議室・小宴会場「朝日」があります。

また、24時間利用できる喫煙室も設けられています。

館内は全館Wi-Fiに対応しており、無料で利用できます。

バリアフリーへの対応

広瀬館では、貸出用の車椅子が1台用意されています。

館内の通路や階段、大浴場には手すりが設けられ、駐車場には優先スペースも設けられています。

一方、公式サイトでは館内について、完全なバリアフリー設備ではないことも案内されています。

段差などが気になる場合は、宿泊前に確認しておくと安心です。

100年以上続く建物の歴史を感じながら、季節の生け花やしつらえ、庭園の鯉を眺めて過ごす。

豪華な館内施設を数多くそろえるというよりも、全12室の小さな宿として、宿泊客が落ち着いて過ごせる空間づくりを大切にしているのが広瀬館です。

広瀬館へのアクセス・基本情報

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